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Seasoning+

人生にスパイスを。

18時

日曜日、男を難波へと連れ出した。

今日はあったかいよ、とLINEを送ると彼はニットで私を待っていた。

うっかりして10分遅刻した私は、電車に揺られながら謝罪の言葉ばかりを考えていた。


時刻は14時。

彼と腕を組み、30cmもの身長差を埋めるように履いたブーツと、左手に揺れるカバンはマゼンタ。

どうか恋人にみえますようにと祈った。


16時。

1時間30分もとったカラオケは、部屋が埃ぽかったせいか彼は咳をして、満足に歌えずにいた。


17時。

何かに引っ掛けて破れてしまったストッキングを薬局で買って、ホテルに入った。


18時。

1時間という制限の中で、お喋りも程々にすぐにベッドに沈んだ。

私を組み敷いた彼を見上げると、飢えた男の顔をしていて、おかしくて笑ってしまった。

私より扇情的でどうするんだ。


そのあと、すっかりネオンが映える夜の道頓堀を歩いた。


「sexはやっぱ、いいもんだね」


なんて彼が言うので、どうして?と続きを促すと


「愛の確認…みたいな」


と笑うので、どの口が言うんだと脇腹を小突いた。